公園に向かう車中での一コマを、みなさんにご紹介します。
その日は、公園に向かう車中で、子供たちが着いてからの遊びについて話をはじめました。
その中の一人、H君が「鬼ごっこしない?」と提案しました。
そこから「増え鬼?氷鬼?変わり鬼?」と、鬼ごっこの種類で議論が始まりました。
H君は、みんなの意見を聞き取り、多数決の結果「氷鬼」に決まりました。
一人だけ「増え鬼」を選んだ児童M君が「じゃあやらない!」と怒ってしまいました。
H君は、その子に優しく問います。
H君「氷鬼の何が嫌なの?」
M君「捕まったら、その場で待たなきゃいけないから暇だもん」
氷鬼とは、鬼に触られた人は、逃げている仲間に触ってもらうまでは、その場から動けない、というルールがあります。
H君は少し考え、
「じゃあ待ってる間、遊具で遊んで待ってるっていうのはどう?」と提案しました。
M君「それなら…暇じゃないね!」
H君「良かったぁ」
H君は、そこで終わらずに、全員に同じ質問をし、全員で細かいルールを決めていきました。
マイペースで周囲の意見を聞くことが苦手だったH君が、周囲の意見に耳を傾けながら提案をしていく姿に、とても感動しました。
自分達で決めたルールで伸び伸び遊ぶ子供達。いつもより、ほんの少し笑い声が大きいような気がしました。