カモミールでは、ほぼ毎日のように公園に出かけます。
子どもたち自ら遊びを考え、ルールを決め、意識合わせを行い始まることが多く、そこに毎回様々な「出来事」が追加されます。
今回は、その「出来事」の一部をご紹介します。
その日は遊びが鬼ごっこに決まりスタート。
鬼役は1年生のA君。
小さい体で必死に追いかけます。
誰も捕まえられずに時間だけが過ぎていきます。
追いかけても追いかけても捕まえられないA君は疲れてしゃがみ込みました。
そこへ、ゆっくりと近づくB君。
そっぽを向きながら、A君に手を差し出し一言「鬼を変わってあげるよ」と。
この行動には本当に驚きました。
実は、このB君、鬼になることが大嫌いで、時には鬼になった途端に抜けてしまったり、泣いてしまうこともあり、いつも必死で逃げていました。
あれほど鬼を嫌がっていたB君が、なぜ変わってあげると言ったのか、とても気になっていました。
鬼ごっこが終わった帰り道で、CちゃんがB君に問います。
「なんで鬼が途中で変わったの?」
B君が答えます。
「A君は1年生で小さいし、ずっと鬼だと嫌になるかなって」と。
この言葉を聞いて、とても感動しました。
誰かをおもいやり、行動する。
それが自分の嫌なことでも、嫌なことよりも相手を思いやれる。
そんな素晴らしい考えと行動が出来るB君に、子どもたちみんなで、たくさんのありがとうを言うと、少し照れた笑顔を見せてくれました!